冬でも全館空調の床下エアコン1台で家の中が暖かい理由
新潟の冬はとても寒い季節です。
そんな厳しい冬の季節でも、エシカルハウスの家に暮らしている方は、家のどこにいても暖かさを感じて、とても快適だと語ってくれます。リビングや居室だけが暖かいのではなく、玄関や2階ホール、階段などにいても温度差の無い暮らしです。
外がとても寒い中でも、自分の家がどこにいてもとても暖かく快適な暮らしはとても豊かな生活です。
そして、その快適さは、電気やガスや灯油などのエネルギーを多くかけることなく、建物自体の性能や設計で実現することは、将来にわたってとても効果の高いことです。
ここでは、その豊かな生活の実現のために、エシカルハウスが取り組んでいることを解説いたします。
1. 高い断熱性能
これまでも解説していますが、基本は建物の断熱性能を高めることが重要です。
そのためには、建物の外壁や屋根・天井などの断熱材と開口窓の性能を高めることが必須です。
エシカルハウスでは、壁や屋根に厚い断熱材を施工することで、飛躍的に性能を向上させています。開口部には、フレームが樹脂でガラスが二重や三重になっている、ペアガラス・トリプルガラスの高性能サッシを採用することで家全体の断熱性能を高めています。
そのレベルは、新潟市内のHEAT20でG2レベル(UA値0.34)を大きく超えるUA値0.28以下を実現しています。これは北海道地域でもG2レベルを達成する数値です。

基本的な断熱性能を高めることで、暖房を使う期間自体を少なくできることも大きな効果ですので、特に寒さの厳しい新潟で家を建てる方は、是非優先的こだわってほしいと思います。
2. 開放的な空間設計
家の間取りの設計を「家をできるだけひとつの大きな空間として考える」か「リビングや部屋を区切って狭い空間の集合として考える」かの違いです。
寒い冬に、断熱性能が低い家であれば、「細かく部屋を仕切って、それぞれの部屋だけを暖める」が正解かもしれません。その方が省エネだからです。しかし、玄関や廊下・ホールなどは寒いままですので、家の中の移動の時に不快になってしまいます。最悪の場合はヒートショックというような事故が起こります。
対してエシカルハウスのような高い断熱性能を持っている家であれば、細かく仕切らずできるだけ大きな空間で設計し、家全体に暖かい空気を循環させることで、省エネのまま家の中の温度差をなくすことができるのです。
リビングには吹き抜けをつくり、階段もリビング階段などにすることで、そのような大空間つくりが可能となります。
もちろん、寝室や子供部屋などは区切ることになりますが、建具のアンダーカットや引き戸で少し開けたりすることで、必要に応じて空気を循環させることが可能です。

コの温度差の無い空間づくりは、あくまでも「高い断熱性能」と「空間設計」の二つが組み合わさることによって効果を発揮します。どちらか一つだけでは効果が半減することも知っておいてください。
この時に必要な断熱性能としては、最低でもHEAT20 G2レベル(新潟市内ではUA値0.34以下)をクリアすることだと思いますので、併せてご確認ください。
3. 床下エアコン
実際には、その高い断熱性能と空間設計をベースに、なんらかの暖房機器を使って暮らしていくことになります。
暖房機器には様々な種類があり、それぞれ良さがあるのでコストや考え方に応じて使用していただければと思います。
まず、エシカルハウスでは、部屋ごとに暖めるという発想ではなく、家全体を暖める「全館空調」という考え方を推奨しています。それをベースに「床下エアコン」をお勧めしています。
これは床下にエアコンを設置して、冬は暖かい空気を床下に送り込み、床のガラリからその暖気が家の中に循環していく、考え方としてはシンプルな仕組みです。

メリットとしては、暖かい空気は下から上に循環していくので、家の中の最も下の部分である床下から温めていくことで、自然に家の中がもれなく暖かくなっていくということです。エアコンの風が直接体に当たらないという特徴も評判が良いです。
また、床暖房と比較される方もいらっしゃいますが、直接床を温める床暖房は、しっかりと管理しないと温度が高くなりすぎる欠点があります。そのせいで「のぼせ」や「足と頭の温度差による不快感」が起きる可能性があります。
対して、床下エアコンはほんのりと1階の床全体が暖まるだけで、床暖房のように高温になりませんので、そのようなことが起きません。
更に、床暖房と違って床材に無垢材が問題なく使えることも、自然素材を好きな方には大きなメリットだと思います。
デメリットとしては、家全体が暖まるまでに時間がかかるということです。いきなり寒くなって急いで家全体を暖めなければいけないケースでは、ちょっとストレスを感じるかもしれません。ですので、冬になったらエアコンは付けたままがお勧めです。基本の断熱性能が高ければ、付けたままでも電気代もあまりかかりません。
また床下エアコンは、床下断熱の場合は不可能なので、基礎断熱でしか活用できないことによる若干のコストアップがあります。
4. パッシブデザイン
そのためには、南面の窓の大きさや配置をしっかりと考慮することです。また、窓のガラスの種類も「日射取得型」にすることで、更に効果は上がります。
吹き抜けも家の奥まで日差しを取り入れることもができる設計手法なので、空間設計とともに上手に使いたいものです。
これらのポイントをしっかりと組み込んで家づくりをすることで、新潟の寒さが厳しい冬の季節でも、家のどこにいても暖かい、快適な暮らしを実現することができるのです。

これらを新築時にしっかりと考えて建てた家は、半永久的にその効果を発揮してくれます。そのためのコストも大きな付加価値と考えて検討して頂ければと思っています。
その快適さは、エシカルハウスの自邸モデルハウスで体感ができます。これらの家づくりに興味をお持ちの方はお気軽にお問い合わせください。