COLUMN2
ずっと快適に暮らす家を手に入れるために

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ずっと快適に暮らす家を手に入れるために
知っておいてほしい たった10個の大事なこと

4.「30年たっても建替の心配のない家」を建てるために知っておくべき「2つ」のこと

 
家の寿命について、欧米では50年以上となっているのに対して、これまでの日本の家は30年とされてきました。しかし、35年ローンを組むのに、「ローンが終わる前に寿命で建て替え」なんてことはあってはなりません。
「家の寿命はまだまだ問題ないけれど間取りが家族構成に合わなくなった」というようなことであれば、その家を貸したり売ったりして、住み替えを検討することができますが、家の寿命が来てしまうということは、その家の耐久性が限界に来たということでもあります。
そうなってしまうと、その家の価値もなくなるわけなので、売ったり貸したりも難しくなります。
ここでは、「あなたの家の住宅ローンが終わってもまだまだ快適に暮らせる家」「子世代まで資産として引き継げるような家」を建てるために知っておいてほしい大事なことを述べます。

⑨ 腐朽菌やシロアリに強い家を建てる


特に木造住宅の場合、家の耐久性を脅かすものが、「腐朽菌」と「シロアリ」です。
つまり、逆に言えば、この二つの対策をしっかりしておくことで、家の耐久性は飛躍的に高くなるということです。
まず「腐朽菌」ですが、これはいわゆる「木材が腐る」現象の原因になるものです。これを防ぐためには、家の中に湿気をこもらせないということがあります。
特に、壁の中や床下など、見えないところで湿気がこもると、気が付かないうちに「腐朽菌」が発生して家を腐らせる要因となります。まずは、壁の中の「結露(壁体内結露)」を発生させないことです。そのために、湿気を壁の中に入っていかなような施工が大事です。壁に気密シートをしっかり貼って「べーパーバリア」といわれる防湿気密層をつくり、建物自体の気密性が高い家となっていることが重要なのです。
前述したように「気密性」は、快適性や換気の部分でも重要でありますが。耐久性においても非常に大切な性能なのです。
次にシロアリですが、これも湿気対策をしっかりすることと同時に、最適な「防蟻処理」をしているかが重要です。一般的に行われているような「揮発性のある薬剤」を塗布するだけの処理だと、その効果が数年でなくなります。なので、新築しても5年ごとに処理をする必要があります。しかし現実的にそれもやっていない家も多いのです。
それに対してお勧めしたい方法が「揮発しにくい薬剤」で処理することです。その代表が「ホウ酸」による防蟻処理です。「ホウ酸」は揮発しないので、光が当たらずに濡れない場所であればその効果は半永久的です。原価コストは若干高いので、利益を追求する住宅会社は使いたがらないのですが、耐久性に大きく関係するものなのでできればこれを使ってほしいと思います。

⑩ 国のお墨付き「長期優良住宅」を建てる


耐久性の高い家というのは、家が古くなっても「資産価値」が落ちにくい家とも言えます。欧米と比較して、築10年以上たった日本の中古住宅は、建物の価値がとても低くなっていたのが現実です。家の質が高くて耐久性のある価値の高い木造住宅も必ず存在するはずなのに、木造住宅ということで一律で価値が低いとされていました。
その課題に対して、近年定められたのが「長期優良住宅」です。これは、「耐震性」「断熱性」「耐久性」などの多くの住宅性能が、建築基準法よりも厳しい基準をクリアしていることを立証することで、国から認定される住宅のことです。
つまり、「長期優良住宅」に認定されていれば、少なくとも建築基準法ギリギリの家ではなく、一定以上レベルの性能を持った住宅であることのお墨付きがもらえるということです。
その長期優良住宅のメリットとしては、不動産取得税や固定資産税やフラット35の金利や住宅ローン減税などの様々な優遇措置があります。
しかし最大のメリットは、将来ご自分の家を売ったり貸したりするときに、より高く売れたり高く貸せたりする可能性があるということです。それはつまり「資産」としての「価値」が第三者的に認められるということでもあります。
この認定を受けるか否かはそれぞれのご判断だとしても、最低でもこれを認定されるレベルの住宅を建ててほしいと思います。

 

まとめ

このように、「快適に暮らすため」「地震に強い家にするため」「健康な家にするため」「耐久性の高い家にするため」をテーマに、合計10個の家づくりで大事なことを解説しました。
これらは全て、私が建築の専門家として、純粋に皆さんに知っておいてほしいと願っていることです。
 
この10個のことを知った上で、気になっているハウスメーカーや工務店に家づくりの相談をしてみてください。
その際に、一つずつその担当者に疑問点や不安点を確認してください。
そして、その回答についてご自分で納得したうえで、最も信頼できると思えた会社に家づくりを依頼されることをお勧めします。
そうすれば、一生に一度の家づくりに成功する確率がとても高くなり、「理想とする快適な暮らし」が実現すると思います。

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