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安全な土壌で家庭菜園を

「新しい家になったら家庭菜園をやろう」
「野菜作りは子どもの教育にも良さそう」
「緑のカーテンでゴーヤを育てよう」

きっとこのような計画があるのではないでしょうか。

今どきは、「落ち葉など手入れが大変だから」と庭を造らず全面を駐車場にされる方も増えておりますが、季節ごとの庭木の彩りや家庭菜園というのは、楽しみや喜びの1つになると思います。

家庭菜園をお考えのとき頭の片隅に入れておいていただきたいのが
土壌の安全性(土壌汚染の有無)です。

1.土壌の汚染とは?
2.土壌汚染の調査方法
3.地盤改良による土壌汚染とは?

土壌の汚染とは?

 普通に生活する分には問題ない場合が多いと思いますが、家庭菜園ををされる場合には、土壌汚染の可能性・リスクを念のため知っておくと安心です。
土壌汚染とは、有害な化学物質が土壌に含まれている状態です。
土壌より有害なガスが揮発している状態も含みます。

どのような土地に土壌汚染の可能性があるかというと、たとえば、もともと工場だった場所(工場跡地)です。薬品等の化学物質が多量に使われている場合には土壌に染みこんでいるリスクがあります。また、宅地造成用に運ばれ、敷き詰められた土が化学物質や放射性物質に汚染されている可能性もないわけではないでしょう。

土壌に含まれる化学物質や放射性物質が、植物・果実にどれくらい取り込まれるかは、化学物質や植物の品種、気候条件などにより変わりますので一概に危険、安全とは言えないと思います。だからこそ、どれくらいのリスクがありそうかを調べておく意味があるのではと考えております。

土壌汚染の調査方法

 土壌汚染はどのように調査すればいいのでしょうか? 法律で土壌汚染の有害物質として指定されている26項目およびガスの詳細な調査を行う場合には、専門の調査機関に依頼する必要があります。そうなると数十万円ほどの高額な費用がかかってしまいます。できるだけ費用面を抑える場合には、危険性が高い物質だけをピンポイントで調べてもらうのが1つの方法 です。

また、費用をかけない方法としては、その土地の歴史(地歴:過去の用途)を調べておくのが良いと思います。直前の情報であれば不動産業者に確認できますし、さらに古い情報であれば、法務局や図書館で調べることもできます。もし、その土地が過去に化学物質や薬品などの利用が考えられる下記のような施設であった場合には気をつけたいところです。

 ・製造工場
 ・ガソリンスタンド
 ・病院
 ・塗装、印刷、メッキ工場、クリーニング関連
 ・焼却施設

 放射性物質については、福島第一原発の事故後、線量の測定器をお持ちの方もおられると思います。新潟県自体は直接的な影響は小さい認識ですが、気になる場合には念のため調べておくと良いのではないでしょうか。

もし土壌汚染の詳細調査(専門調査機関による調査)をご希望の場合には、専門機関をご紹介させていただきます。「そこまでしなくても」という方で、地歴の調査や放射性物質の線量測定をご希望であれば、ご相談いただければ弊社で対応させて頂きます。費用に関してはご相談の上、発生した実費のみご請求させていただきますが、その後、ご契約となりましたらその分を割引とさせて頂きます。

土壌汚染の調査・ご相談は、このページ下の方よりお気軽にお問い合わせください。

地盤改良による土壌汚染とは?

 地盤が弱い場合に住宅が自身の重さで沈下しないように対策するのが「地盤改良(補強)工事」です。 地盤改良工事は工法によって、土壌を汚染するリスクがあることをご存知でしょうか?。汚染の可能性があるのは、セメントを使う「柱状改良工法」と「表層改良工法」です。セメントと粘土質の土壌が混じることで「六価クロム」という発がん性物質の発生が懸念されています。

 国土交通省直轄工事(公共工事)では、セメント系固化材を地盤改良に使用する場合は、六価クロムの発生状況の調査が法律で義務付けられていますが民間の戸建住宅の地盤改良において調査は義務付けられていません。 調査は義務付けられていませんが、だからこそ、我々建築会社が気をつけてゆく必要があると思っております。対策としては、セメント系を使わず、鋼鉄製のパイプを地面に挿入してゆく「鋼管杭工法」や採石や砂を押し固めて杭状とするハイスピード工法・サンドコンパクション工法、住宅の重さを面で支える「ジオクロス工法」などを採用してゆく事です。