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住宅の寿命と内部結露について

壁の内部や床下などで発生する結露のことを、内部結露といいます。
表面結露は前にお話ししたように、窓ガラスや壁の表面など、目に見える部分で発生する結露のことですが、じつは、内部結露は家の骨組が腐る原因となるんです。

えっ!? 家の骨組みが結露で腐るんですか?

そう。表面結露のお話をしたとき、佳織さんは「冬になると、アパートの窓ガラスについた水滴がサッシのサンのところにたまって、サンの周りの木が腐ったりする」とおっしゃっていましたよね。

はい、そうです。結露してサンに溜まった水にカビが発生したって……。

それと同じことが、壁の内部や床下などで発生していたら?
許容量を超えた結露は、骨組みや土台など家を支える重要な部分が腐る原因となります。そして、腐った骨組みは白アリの被害にあいやすくなるんです。 家全体の耐震性を低下させる原因になりますから、放っておくと家の寿命は短くなります。

内部結露(壁内結露)で腐った構造材

え~っ! でも、どうして内部結露が発生するんですか?

結露の原理を思い出してみてください。結露は、空気中の水蒸気が冷やされて水滴になること、でしたよね。

はい。湿度と温度差によって結露ができるんですよね。

そうです。その結露が内部、つまり、壁の中でなぜ起こるかというと、室内からたくさんの水蒸気が壁の中に入ってしまう事が1つの原因です。もう1つ、温度差という意味で壁に断熱材を入れるようになってから室内と外気に温度差が出来たことも原因です。

断熱材が内部結露の原因になるんですか? でも、それじゃぁ、高断熱のお家ってよくないってことなんじゃ? う~ん?

家を暖かくする目的で壁に断熱材を入れるようになりましたが、佳織さんがおっしゃったとおり「断熱」だけじゃダメなんです。気密・防湿をせず、断熱のみ行った家では内部結露が発生する。実は、内部結露は住宅の断熱化にともない住宅業界が戦ってきた課題ともいえるのです。

内部結露との戦い……ですか?

はい。少し昔の話になりますが……といっても、お二人が小さい頃の話ですね。 1970年代に北海道で起った「ナミダダケ事件」というものがあります。

聞いたことがあります!
確か……オイルショックをきっかけに、省エネへの関心が集まり断熱性を高めようということになって、壁や床、天井に100mmのグラスウールを入れたら内部結露が生じ、ナミダダケが繁殖して床下や基礎が腐ってしまったんですよね?

松井さん、よくご存じですね! そうです。冬場、暖房で暖められた室内の空気は、冷えた外に向かって流れていきます。でも、壁の中には断熱材が入っているので熱は移動しにくい。水蒸気だけが壁の中に入り込む。熱は断熱材のおかげで壁の中には多くは行かないけれど水蒸気は壁の中に吸い込まれていくというイメージです。そして、水蒸気は壁内の断熱材の中を通っていきますが、外壁側に近づくにつれて断熱材の中も冷えていき、水蒸気が水滴になり壁の中で結露が発生します。結露水で断熱材が濡れると断熱機能が失われ室内から熱が逃げていくようになります。すると、さらに結露が酷くなっていき、木材まで濡れてしまい、そこに住宅の寿命を短くする「ナミダダケ」が繁殖したのです。

ナミダダケって、きのこですか?

はい。きのこなんですが、シイタケのようなカサはありません。白い綿のような感じで、木材にペタリと張り付き、平らに広がって成長していきます。吸収した水分を涙のように滴らせることから、ナミダダケと名付けられたそうですよ。

シロアリ同様、ナミダダケも怖いですね。

そうですね。「ナミダダケ事件」の後、どのようにして壁内の結露を防ぐか、いろいろな研究が行われ、対策がとられるようになりました。「ナミダダケ事件」をきっかけに、断熱だけではなく、室内の水蒸気を壁の中に入れないため「防湿と気密」についても考えられるようになり、高断熱・高気密住宅が登場したのです。

気密と断熱って、最初からセットだったわけじゃないんですね。

はい。
先人の知恵と研究の成果として断熱・気密が住宅に取り入れられてきたんですね。

さっき、もっちゃんが「内部結露は住宅の断熱化に伴い住宅業界が戦ってきた課題」って言ったのは、そういうことだったんだ。

えぇ、そうなんです。どのような断熱材を使ったらいいのか、気密性を確保するためにはどうしたらいいか。断熱材を入れる位置は壁内がよいのか、外壁側がよいのか。そして、大事なのは、気密による防湿。壁の中に水蒸気を入れないこと。断熱・気密化がスタートして数十年経過していますが、まだまだ研究は続いているのです。

気密を確保するというのは、断熱と気密のお話のときにあった、ビニールハウスのビニールが空気を閉じ込めているというようなイメージですか?

えぇ、そうですね。ビニールではなく、防湿気密シートというものを使っています。 材料の中の水蒸気の移動し難さを表す「透湿抵抗」という値があり、この数値が大きければ大きいほど水蒸気を通しにくい材料ということです。この透湿抵抗が大きい「防湿気密シート」を室内側に貼り、水蒸気の流れを防ぐ防湿層を作っています。さらに、隙間が空かないように気密テープをしっかり貼っていく必要があります。いくら透湿抵抗が高い素材を使っていても隙間があれば、そこからどんどん水蒸気が壁の中に入ってきて内部結露が発生してしまいます。ですから、きちんと施工を行うことが大切なんです。

なるほど。でも、結露って怖いですね。新潟は冬の寒さが厳しく、暖房器具を使わざるを得ないから、内部結露のこともよく考えて家造りを行わないと……。

その通りです。あっ、そうだ。実は内部結露には「冬型の結露」と「夏型の結露」があるんですが、佳織さんは「夏型の結露」についてご存じですか?

えっ? 夏型?ということは、夏場も結露することがあるんですか?

はい。では、冬型の内部結露と夏型の内部結露が、それぞれどのようなメカニズムで発生するか。そして、その対処方法についてお話ししていきましょう。

 

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